■G大阪の復帰が決定した南野遥海
ガンバ大阪の20歳の成長株・南野も楽しみな存在だ。アカデミー時代から逸材と言われたが、2023年のトップ昇格後はテゲバジャーロ宮崎、栃木SCで武者修行。2023年J3で10点、2024年J2で7点という確固たる結果を残して帰還することになった。
ガンバの場合、宇佐美貴史以外の得点源確立は急務の課題。昨季は南野の1つ上に当たる坂本一彩が10ゴールを挙げて、チームの上位躍進に貢献したが、その坂本も近い将来、欧州移籍に踏み切る可能性が大。となれば、やはりそれに続く若手の台頭は必須。そういう意味でも南野には大きな期待が寄せられるのだ。同じくレンタル復帰組の唐山翔自も含め、アカデミー出身者が活躍すれば、チーム全体が盛り上がる。彼らには前向きな機運をもたらしてもらいたい。
8年間の在籍で7冠を獲得した鬼木達監督から長谷部茂利監督率いる新体制へと移行する川崎フロンターレも、アカデミー出身の大関友翔の復帰が楽しみだ。2005年2月生まれの彼は2028年ロサンゼルス五輪世代の筆頭。2024年1月にはアジアカップ(カタール)にトレーニングパートナーとして帯同。川崎の先輩に当たる守田英正(スポルティング・リスボン)や板倉滉(ボルシアMG)らから世界基準を学ぶ貴重なチャンスを得た。
その経験を昨季J3でいかんなく発揮し、32試合出場8ゴールという結果を残した。