■大関友翔が自信をつけたもの
「試合体力というか、90分間フルパワーで行くところはフロンターレでやっていた時よりも伸びたかなと思います」と本人も自信をのぞかせたが、1年間指導した寺田周平監督も「彼と松長根(悠仁)は川崎で試合に出られない中、試合に出ることが成長だと思って福島に来て、力をつけてくれた」と高く評価。今季は思い切って川崎で勝負できそうだ。
「碧(田中=リーズ)君もプロ2年目の終わりくらいにちょっと出始めて、3年目にガッツリ出るようになった。自分も碧君みたいに活躍するなら2025年が勝負だと思うので、いち早く等々力のピッチに立てるように頑張りたい。監督が変わるというのは僕みたいな若い選手にとっては大きなチャンス。みんなフラットな状態で入れるので、ガンガンアピールしていきたいですね」と目を輝かせた若武者が川崎にどんな風を吹かせるのかが、非常に興味深い。
浦和レッズの早川隼平、高橋利樹などレンタルバック組は他にもいる。彼らが爪痕を残せるかどうかを冷静に見極めていくべきだ。
(取材・文/元川悦子)
(後編へつづく)