■連覇を飾った神戸に次ぐ「成績」を記録

 2024年シーズンのJ1が始まると、ヴェルディのアグレッシブなサッカーが注目を浴びた。横浜F・マリノスとの開幕戦は国立競技場で行われ、5万を超す観客の前で山田楓喜のFKで先制し、その後も果敢なプレスと攻撃でファンを沸かせたが、終盤に不運なPKで追いつかれ、アディショナルタイムに失点して逆転負け。それでもヴェルディのチャレンジの姿勢は高く評価された。

 リーグ序盤は横浜FM戦の再現のような終了間際の失点が続き、勝ちきれなかったり、敗れたりすることが続いた。しかし、5月に入るとその弱点を克服、連勝も記録した。ところが5月19日、アウェーの町田ゼルビア戦で0-5の完敗。城福監督はすぐさま手を打ち、4バックから3バックに転換する。

 そこからは試合が安定した。3バックにした当初は、前線の数が足りない状況もあったが、間もなくそれもこなれ、ヴェルディらしいアグレッシブさが安定した守備と結びついて勝点を伸ばし、順位を上げていった。シーズン終盤の10試合の成績を見ると、ラストスパートで連覇を飾ったヴィッセル神戸(勝点23)に次ぐ成績を記録したのが、ヴェルディ(勝点18)だった。

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