【サンフレッチェ広島が25年のJ1制覇のために克服すべき課題とは (2)】ジャーメイン良、菅大輝、田中聡らをピンポイント補強。広島の攻守のカギであるサイドはさらなる組み合わせもの画像
サンフレッチェ広島の中野就斗、新井直人、東俊希、ジュビロ磐田から加入するジャーメイン良、北海道コンサドーレ札幌から加入する菅大輝 撮影:中地拓也

 2024年にあと一歩と迫ったJ1王者をつかむべき、25年シーズンをスタートさせるサンフレッチェ広島。24年限りで長年チームをけん引してきた青山敏弘が現役引退し、11年間在籍した柏好文も退団。今季8ゴールのピエロス・ソティリウ、2得点のドゥグラス・ヴィエイラ、これまでジョーカーとしていい働きを見せたエゼキエウの外国人選手3人も契約満了となり、新たな戦力を加えて最強軍団構築を目指すことになる。

 現時点でハッキリしているのは、早稲田大学のGKヒル袈依廉、明治大学のFW中村草太の両大卒新人の加入などだ。これまでも満田誠、中野就斗のように大卒ルーキーがブレイクしてきたが、同じ系譜を彼らが歩んでくれれば理想的だ。
 ただ、それだけで過酷なシーズンを戦い抜けないのも事実。まず昨夏に加わったトルガイ・アルスラン、ゴンサロ・パシエンシア、川辺駿の3人がシーズン頭からフル稼働できるのは朗報だ。
 特に川辺は青山から背番号6を託されることが決まっていて、広島の大黒柱としてチームをけん引すべき存在だ。スイス1部・グラスホッパー、ベルギー1部・スタンダール・リエージュでの国際経験を得て、単にボールをさばくだけでなく、3列目からトップに攻め上がる推進力と決定力に磨きをかけた。
 24年はそれを発揮しきれていなかったところがあるため、今季は持てる力を全て出し切らなければいけない。左利きでパンチ力のある田中聡(湘南)の加入が発表されたことで、彼と川辺がボランチを結成すれば、攻撃迫力は確実に増す。そこは期待大だ。

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