1トップを任せられる「第二の釜本邦茂」候補、冬の欧州移籍は関根大輝と「広島のタフガイ」、注目は「J2レッドブル大宮」【日本サッカー「2024総決算」と「2025大展望」の激論】(11)の画像
ドイツ1部ボルシアMGに所属する福田師王。彼らの成長が日本代表をさらに強くする。撮影/渡辺航滋(sony α‐1)

 日本代表の「まさか」のアジア杯ベスト8敗退で幕を開けた2024年の日本サッカー界。3月には宮本恒靖氏が日本サッカー協会(JFA)会長に就任し、開幕したJリーグでは初昇格のFC町田ゼルビアが大躍進すると、パリ五輪では男女ともにベスト8入り。9月にスタートしたW杯アジア最終予選では負けなしの快進撃で、FIFAランクで森保ジャパン史上、最高位となる15位を記録。最後の最後までもつれたJリーグの優勝争いは、ヴィッセル神戸の2連覇で幕を閉じた。そこで『サッカー批評』では、サッカージャーナリストの大住良之氏と後藤健生氏に、2024年のサッカー界を振り返ってもらうとともに、2025年の行方を占ってもらった。サッカー歴50年以上の大ベテラン2人が「愛するサッカー」について、朝まで大激論!

■「大化け期待」の鹿島ユース17歳

――チェイス・アンリらの他に、2026年やその次のワールドカップも見据えて日本代表に入れたい選手は誰ですか。

後藤「その前に、冨安健洋にはケガをしないようにしてほしいね」

大住「ワールドカップ本大会のときに良いコンディションでいてほしい」

後藤「あれだけケガが多いと、いまいち信用できなくなっちゃうね。あと1トップを任せられるような選手がほしい。鹿島アントラーズユースの17歳、徳田誉みたいな選手が大化けしないかな」

大住「何人か候補はいると思うんだけどね、時間的に間に合うかどうかだね」

後藤「ただ1トップに入るタイプの選手には、大化けすることがあり得るよ。釜本邦茂が20歳で1964年の東京オリンピックに間に合ったように。あれだって、10代の頃から相当無理して使って、間に合わせたわけでしょ。そういう成長が起きる確率は、低いけれどゼロじゃない」

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