■藤枝FW矢村は飛躍のシーズンに
【控え選手】
土居聖真とディサロ・燦・シルヴァーノの途中加入で一気にJ1昇格プレーオフへ進出したチームで、失点をリーグ最少4位の36にまとめた彼の存在も欠かせないものだった。枠内シュートセーブ総数ではリーグ最多を記録。35節のアウェイ清水戦では、勝利を呼び込むビッグセーブも。
DF 河野貴志(ブラウブリッツ秋田)37試合、3330分出場
全38試合のうち37試合でフルタイム出場を果たし、GK圍謙太朗が夏に移籍した守備陣をシーズンを通して支えた。リーグ最少3位の35失点を記録したのは、空中戦と球際で強さを発揮するこのCBがいたからだ。
DF 山原怜音(清水)34試合、2881分出場
4バックなら左SB、3バックなら左WBとして、縦への推進力をいかんなく発揮していった。6アシストは乾に次いでチーム2位。セットプレーのキッカーも務め、得点機を演出した。
MF イサカ・ゼイン(モンテディオ山形)37試合、2904分出場
4-2-1-3のシステムで右ウイングを任され、5得点7アシストをマーク。スピード豊かな縦への抜け出しからのクロスに加え、カットインからの左足シュートも武器。自身の攻撃の幅を拡げることで、チームのアタックにバリエーションをもたらした。
MF アダイウトン(ヴァンフォーレ甲府)33試合、2198分出場
チームは14位とふるわなかったが、彼自身は得点ランク6位の14ゴールを叩き出した。3-4-2-1の2シャドーの一角から、爆発的なスピードとフィジカルを生かして相手ゴールに襲いかかる。ワンプレーで相手守備陣に決定的なダメージを与えた。
FW 岩渕弘人(岡山)34試合、2463分出場
いわきFCから移籍加入し、チームトップの13発。35節のいわきFC戦で2得点をあげ、36節の横浜FC戦で勝利を呼び込む先制弾を決め、37節の藤枝MYFC戦でも先制点。重要な最終局面で価値ある得点を連発し、チームのJ1昇格プレーオフ出場を後押しした。
FW 矢村健(藤枝MYFC)38試合、3209分出場
16得点はランキング単独4位で、2ケタ得点はキャリア初。黒星先行のチームで得点源となり、J2の月間ベストゴールを2度受賞した。動き出しのタイミングに優れ、ゴールからの逆算で最適なポジションを取る。飛躍のシーズンとなった。
なお、得点ランク5位のエジガル・ジュニオ(V・ファーレン長崎)は、プレータイムが基準に満たないため選外となった(それで15得点はすごいのだが)。