【J2「24年ベストイレブン」】2トップは日本人選手を選出 J2得点王23点決めた千葉のプロ2年目FWと18点奪取のいわきの26歳アタッカー【攻撃的MF・FW・監督・控え編】【戸塚啓のJ2のミカタ】の画像
今季23得点、J2得点王に輝いた千葉FW小森飛絢  撮影/中地拓也
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■仙台のプレーオフ進出を後押しした中島

右サイドMF マルコス・ギリェルメV・ファーレン長崎)35試合、2184分出場

 加入2年目の今シーズンは3節の清水戦でJリーグ初得点を記録すると、マテウス・ジェズスエジガル・ジュニオに次ぐチーム3番目の12ゴール。アシストはチームトップの「8」を記録した。2列目右サイドを定位置とし、ドリブルで持ち運ぶことができ、タイミングの良いフリーランニングで決定的なパスを受ける。22節の徳島戦では右足で直接FKを突き刺し、1対0の勝利を手繰り寄せた。右サイドでは山根永遠横浜FC)やルーカス・ブラガ(清水)、田中和樹(ジェフユナイテッド千葉)らもチームに貢献したが、数字で上回るマルコスを選出。

 

左サイドMF 中島元彦ベガルタ仙台)38試合、2970分出場

 4-4-2のシステムで2トップの一角をメインに左MFでもプレーし、時間帯や試合展開によってはボランチも担った。自身が特徴とするユーティリティ性でチームを支えつつ、キャリアハイを更新する13ゴールをマーク。シュートレンジの広さ、左右両足に加えて頭でも決められるゴールパターンの多彩さで、チームの6位でのJ1昇格プレーオフ出場を手繰り寄せた。

 

FW 小森飛絢(ジェフユナイテッド千葉)38試合、3115分出場

 実質プロ1年目の昨シーズンに記録した13ゴールから、一気に10点を上積みして23ゴール。J2得点王に輝いた。ラスト11試合で13ゴールを量産してチームをJ1昇格プレーオフ圏へ浮上させたが、37節の長崎戦、38節の山形戦では沈黙。勝負どころで結果を残せなかったのは悔しい。とはいえ、左右両足を使い分け、ゴール前でのポジショニングも巧みなこの24歳が、ジェフの攻撃を支えたのは間違いない。オフの動向が注目されるひとりだ。

 

FW 谷村海那(いわきFC)38試合、3194分出場

 3-1-4-2の2トップの一角を主戦場としてリーグ戦全試合に出場し、得点ランク2位タイの18ゴールを記録。その活躍でチームは昨年の18位から9位へ順位を上げ、終盤までJ1昇格争いを演じた。在籍5年目の26歳はクロスに対する入りかたを磨き、ゴール前での駆け引きにも成長の跡を残した。守備面でもひたむきにハードワークし、チ―ムのスタイルを具現化していった。

 

監督 秋葉忠宏清水エスパルス

 昨シーズン途中の就任から「超攻撃的」、」「超アグレッシブ」のスタイルを掲げ、攻守両面において攻撃的な姿勢を植え付けてきた。最終盤にやや足踏みをしたものの、唯一の勝点80超えでJ2優勝でのJ1昇格を勝ち取った。4-2-3-1を軸に3バックを併用する柔軟な戦いぶりも、チームに浸透していった。

 

MVP 北川航也(清水エスパルス)

 3バックでも4バックでも1トップのファーストチョイスとなり、相手守備陣の脅威となった。18年シーズン以来となる2ケタ得点(12点)も評価されるが、何よりもキャプテンとしてチームの先頭に立ったことに大きな価値がある。

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