J2ジェフユナイテッド千葉の26歳MFが、チームを救うゴラッソを決めた。その見事すぎるゴラッソに、SNSでも称賛の声が続いている。
J2は今季も激戦が続いている。前節終了時点で、自動昇格となる2位以上は横浜FCと清水エスパルスで決まりかけていたが、プレーオフ進出を争うレースは、ヒートアップしていた。
ただし、多くのチームがプレーオフ進出に手が届きそうなわけではなく、実質的に6チームほどが4枠を争っている状況だ。
その只中にいるのが、千葉だった。前節を終えた時点で4位につけているが、勝点55で6位のベガルタ仙台までが並んでいる状態。7位のモンテディオ山形も1ポイント差で追走と、まったく気が抜けない状況だった。
そうした状態で迎えたJ2第35節は難しい展開となった。前半を0-0で終えたものの、後半23分に失点。ヴァンフォーレ甲府相手に、重いビハインドを背負うことになった。
他会場の結果も合わせて、試合終了後には一気に順位を落とす可能性もあった。だが、そんな嫌な空気を振り払ったのが、今季から加入した横山暁之だった。
北陸大学卒業後に浪人生活も経験した横山だが、藤枝MYFCに加入すると、このチャンスをものにした。2022年には13得点をマークし、翌年からは背番号10を背負った。そして今年から、千葉の一員として戦っていたのだ。
そんな苦労人は、1点ビハインドなどものともしなかった。先制されてから10分後、めぐってきたチャンスを逃さなかった
相手ゴール前でチームメイトがボールを動かす間、横山は最適なポジションを探し続けていた。浮き球がペナルティーエリアからはじき出され、拾ったのは品田愛斗。細かく足を動かし続けていた横山に対して放たれたパスは鋭すぎたが、横山は準備万端だったようだ。倒れ込みながら右足で合わせると、ゴール右上へとシュートが吸い込まれていった。