■「気になる」負け方と「ホーム国立」の戦績
J2では、前節に続いて、首位交代が起こりそうだ。2位の横浜FCが返り咲くと予想する。
清水エスパルスは首位に再浮上した前節、J1昇格プレーオフ進出をあきらめない藤枝MYFCとの静岡ダービーに3-2で競り勝った。横浜FCは17位に転落していた大分トリニータと引き分け、連勝がストップ。勢いでは清水に分がありそうだが、そうすんなりいくとは思えない。
横浜FCが今季ここまで4敗なのに対して、清水は7敗している。しかも、その負け方がどうにも気になる。
開幕から連勝したが、V・ファーレン長崎に屈し、その後、3連勝した後、また黒星を喫した。白星を重ねているところで、突然つまづく印象が強いのだ。
ただし今季の清水は、まだホームで無敗である。今節は清水のホーム開催であることは強みになり得るが、問題がある。会場はIAIスタジアム日本平ではなく、国立競技場なのだ。
昨シーズンも国立をホーム扱いして戦ったが、調子の上がり切っていないジェフユナイテッド千葉と引き分けた。極めつけが、あと一歩のところでJ1昇格を逃したプレーオフ決勝の舞台も国立だったということだ。勝点1差で追ってくる相手との対戦に、苦い思い出、嫌なイメージがマイナスに働く可能性がある。
引き分けの線も捨てきれないが、今回は横浜FCの勝利を予想。首位の座を取り戻すことだろう。