【熾烈なJ1残留争い。“本命”5チームに加え、予備軍4チームの行方は (1)】監督交代で失点率が上がった鳥栖と、救世主の奮闘で悪くない札幌。逆転残留の可能性はの画像
サガン鳥栖と北海道コンサドーレ札幌は対照的な後半戦となっている 撮影:中地拓也
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 J1リーグも31節を終えて、いよいよ佳境になってきた。雷雨や台風などの影響で、消化した試合数に1、2試合のバラツキはあるが、優勝争い、残留争いともにかなり絞られてきている状況だ。その中で、興味深いのは残留争いが、優勝争いにも少なからず影響する可能性があることだ。

 20チーム制で3チームが降格する現在のレギュレーション。残留ラインを想定する場合、17位のチームが仮に、ここまでのペースで積み上げた場合の最終勝点が目安になる。17位の湘南ベルマーレは39.23だが、同じ勝点32で、1試合少ない18位のジュビロ磐田の場合は40.53。シンプルに見れば、勝点41が残留ラインとなる。

 やはり最も厳しい状況にあるのは20位のサガン鳥栖だ。現在の勝点は24だが、41に到達するには残り7試合を6勝1敗というハイペースで行く必要がある。その意味で、ホームで行われる次節のアビスパ福岡戦は山場で、もしここで引き分け以下だと、残留争いしているライバルが総崩れでもしない限り、残り全勝しか道はなくなってくる。すでにトーナメントのような状況だが、現在2位のFC町田ゼルビアや絶好調の京都サンガとの対戦を残しており、勝点3しか許されない状況だ。

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