■出番がなかった8人は

 また上田と1トップを争うFWの小川航基も中国戦で後半34分から、バーレーン戦では後半20分から投入されており、中国戦は会心のヘッドがクロスバーに嫌われたが、バーレーン戦ではしっかりチームの5得点目を叩き出し、ストライカーとしての価値を最終予選の2試合目で示すことに成功した。ここまでの選手は少なくとも最終予選で、継続的に招集されていく可能性が高いと見る。

 バーレーン戦は出番がなかったが、アジアカップ以外は常時選ばれている田中碧。さらに中国戦で板倉に代わって代表デビューを果たした高井幸大、中国戦で三笘に代わって後半途中から左サイドに入り、ゴールを決めた前田大然、バーレーン戦で途中出場した中村敬斗、バーレーン戦の終盤にシャドーで起用された浅野拓磨なども最終予選のメンバーとして定着していく可能性は十分にあるが、鈴木をのぞくGKの二人はもちろん、フィールド選手を合わせて8人が2試合ともチャンスを与えられなかったということは今後のメンバー先行、起用法にも影響を与えそうだ。

(取材・文/河治良幸)

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