7月10日の天皇杯3回戦・いわきFC戦から約2か月間公式戦勝利という快進撃を見せ、9月頭の時点でJ1首位に立っていたサンフレッチェ広島。その段階ではYBCルヴァンカップ、天皇杯も残っており、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)2を含めて全タイトルが残っている状況で、名将、ミヒャエル・スキッベ監督も手ごたえを感じていたはずだった。
ところが、9月4・8日のルヴァン準々決勝・名古屋グランパス戦をまさかの逆転負け。続く11日の天皇杯準々決勝・ガンバ大阪戦も1-2で苦杯を喫し、短期間で2つのタイトルを失った。そのダメージは大きく、指揮官も日程編成に異議を唱えたが、目先のタイトルに切り替えるしかない。2年連続3位と頂点まであと一歩、手が届かなかったJ1に注力するしかない状況となった。
こうした中、迎えた14日の鹿島アントラーズ戦。今季優勝争いを大きく左右する上位対決ということで注目された。鹿島も3週間のインターバルを最大限有効活用し、広島対策を徹底してきただけに、簡単な試合にはならないと目された。