■ビルドアップの際は「2タッチ以下」でプレー

――他に気になった点はありますか。

大住「全体的に、ボールを保持して突破口を探しているときに、もうちょっとテンポが必要なんじゃないかなと思った。見ていると3タッチ以上のプレーが多い。基本的に、ビルドアップするときには2タッチ以下で回していかないと、なかなか相手を疲れさせられないので、崩していくのは難しい。3タッチだと、相手を守備に振り回せられないんだよ。そういう面では、ヨーロッパのトップチームなら、ああいう甘さは見せないだろうと思った」

後藤「攻撃的な布陣のわりに慎重だったと僕が指摘したのは、まさにそういう点だったんだよね。パスを回すことはできるけど、変な奪われ方をしないようにするという意識が相当強いというか」

大住「しかし、パススピードも含め、パス回しのテンポを上げないと、そういうゲームをしていかないと、ワールドカップでの結果にはつながらないという気はするんだけどね」

後藤「そこが難しいところだよね。アジアで確実に勝っていくことと、ワールドカップ用のチームをつくっていくことを並行して行っていくのは難しい。予選から強いチームと対戦すれば、もっと強くなるのにね」

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