■バーレーン戦で「結果」を手にするために
大住「やはり中国が、ちょっと物足りなかったかな。中国の強みはフィジカルなんだから、体の強さを活かして、もっとロングボールを使うべきだったんじゃないかな。そうしたら、彩艶にもプレッシャーがかかって、さらなる成長につながったかもしれない。遠藤航の先制点は非常に大きかったけど、それ以上に三笘薫が前半終了間際に決めたヘディングが相手の戦意を失わせたのかな。ただし、日本もボール保持率が高い割には、シュート数は15本と決して多くはなかった。やたらと簡単にシュートを打てる試合ではなかった、ということなんだろうね。だからこそ、もうちょっと2タッチ以内の速いボール回しをして、相手を疲れさせることが必要だったんじゃないかなと思うんだけどね」
後藤「まあ、本気で20点取るつもりで戦っているわけじゃないからね。着実に勝つということが、ワールドカップ予選においては重要になるから」
――次のバーレーン戦はアウェイですし、結果を手にするために守備的に戦うということもありえるのでしょうか。
後藤「何しろ、次の一番の問題は暑さでしょ。日中には気温が37度くらいまでに上がるし、試合開始が現地時間の19時とそれほど遅い時刻じゃないから、まだ相当暑いと思う。あまり体が動かないことを前提に試合をしないといけないから、まずは守備に力を入れておいたほうがいいよね。ただし、バーレーンも、南半球だから季節が反対の冬場のオーストラリアでの試合を終えて帰ってくるから、ヘロヘロなんだけどね」