■サイドの局面打開がカギに
日本は前回最終予選で中国とも戦っているが、その時も攻めあぐねた。特に9月のアウェー戦(ドーハ)はその傾向が顕著だった。相手は攻撃意識が乏しく、自陣に人数をかけて守るばかり。決勝点は伊東純也(スタッド・ランス)の右サイドでの突破から大迫勇也(神戸)が挙げているが、今回も相手はベタ引きできると目されるため、サイドでどれだけ局面打開できるかが重要なポイントになりそうだ。
となれば、やはり伊東を使わない手はない。1~2月のアジアカップ(カタール)期間中の週刊誌報道によって、代表を外れていた彼は、7か月ぶりに代表に戻ってきた。森保一監督にしてみれば、「2次予選は純也なしでも乗り切れるが、最終予選はそうはいかない」という思いがあるからだろう。実際、前回最終予選の全12得点を見ても、伊東はゴール4、アシスト2、PK奪取1と半数以上に絡んでいる。絶体絶命の危機を救ってくれた男に指揮官は”鬼門”も初戦を託すはずだ。
6月の2次予選2連戦(ミャンマー・シリア)では3バックにトライした森保監督だが、今回はベースの4バックからスタートするはずだ。左サイドバック(SB)の伊藤洋輝(バイエルン)不在は気がかりだが、守備陣はGK鈴木彩艶(パルマ)、DF(右から)菅原由勢(サウサンプトン)、板倉滉(ボルシアMG)、町田浩樹(サンジロワーズ)、中山雄太(町田)で行く公算が大だ。