■難しい2列目
中盤は遠藤航(リバプール)と守田英正(スポルティング・リスボン)のボランチコンビが有力。判断が難しいのは2列目で、右に伊東を入れるのは既定路線として、左は守備力のある韋駄天・前田大然(セルティック)を起用するプランもあり得る。というのも、三笘薫(ブライトン)を頭から使ってしまうとイザという時に駒不足に陥ることも考えられるからだ。10日のバーレーン戦(リファー)も視野に入れると、慎重にならざるを得ない。そこは指揮官の悩みどころだ。
トップ下には得点力と推進力を兼ね備え、リスタートも蹴れる久保建英(レアル・ソシエダ)を置く形がベターかもしれない。そこに上田綺世(フェイエノールト)を絡めて、伊東に可能な限り、チャンスメークをさせるのが得策だ。
とにかく伊東は前回予選の中国との2試合で1ゴール・1アシスト・1PK奪取と特筆すべき働きを見せている。敵将も複数マークをつけて徹底的につぶしてくるだろうが、彼の長い距離をぶっちぎれるスピードはアジアレベルをはるかに超えている。そこが試合の大きなポイントになるのは間違いない。
(取材・文/元川悦子)
(後編へ続く)