■一方で出た明確な課題

 しかし、前半は狙い通りの戦い方でリードを奪いながら、後半は川崎にペースを持って行かれて、一度は逆転を許したこと、そしてボール保持率35%というデータが示すように、自分たちがボールを保持する時間を長くして、主導権を取るという基準で見てもチームの課題が明確に出た試合でもあった。

 難敵の川崎を相手に、土壇場の同点劇で勝点1を得た磐田だが、同じ日に湘南ベルマーレ浦和レッズに逆転勝利し、17位のサガン鳥栖アルビレックス新潟にアウェーで勝利して16位の磐田との勝点差を1に詰めるなど、これまで下位に低迷していたチームの巻き返しも見られる。

 横内監督が”勝点40”という最低ラインの目標を打ち出しているが、目線を高く上げながら、目の前の戦いに全力で向き合って、勝ち点を伸ばしていくことが求められる。次のアウェー湘南戦は磐田のシーズンを大きく左右しうる戦いだ。

(取材・文/河治良幸)

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