■「失点が増えた」町田、「安定感がある」福岡

 鹿島の上に立つ町田だが、すんなりと勝点差を広げることは難しそうだ。

 町田が今節対戦するのは、7位のアビスパ福岡。現在3連勝中である。

 直近の対戦は2020年ではあるが、通算対戦成績は福岡が4勝3分3敗と、やや上回る。さらに、町田のホームに乗り込むと3勝1分1敗と勝率がアップする「験が良いアウェイゲーム」である。失点が増えてきた町田に対して、福岡は2試合連続2-0など、戦いぶりが安定してきたことも見逃せない。

 折り返し地点を前にして、首位に立ち続けることは敬服に値する。だが、ここでアビスパ(スペイン語でスズメバチの意味)の一刺しが町田を襲うことになるだろう。福岡が4連勝を飾り、66%という町田の勝利予想を覆すはずだ。

 J2でも、投票率を覆すカードがあるとみる。10位ブラウブリッツ秋田と首位の清水エスパルスの対戦だ。

 投票率では、秋田の勝利を予想する声は11%。今シーズン初の対戦では清水に軍配が上がったが、スコアは1-0だった。むしろ、昨シーズンの顔合わせで勝ち越したのは、1勝1分の秋田だったのだ。

 清水はここ6試合、勝ちと負けを繰り返している。不安定な清水に、つけ入る隙は十分ある。怖いもの知らずの秋田が清水を破り、J2をさらなる混戦へと導くだろう。

 14位モンテディオ山形と6位ベガルタ仙台の対戦も、順位は離れているもののドロー決着は十分にあるとみる。「みちのくダービー」は過去43試合中15試合がドローと、引き分けが多いカード。最近は両チームとも引き分けが増えており、勝点の分け合いを予想する。

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