■首位・清水エスパルスは愛媛FCに翻弄される
「超攻撃的」が、アウェイで勝てない。
J2リーグ第20節が6月15、16日に開催され、首位の清水エスパルスは16日、10位の愛媛FCのホームに乗り込んだ。今節は後半戦最初のゲームとなる。
清水はCB住吉ジェラニレショーンがメンバー外で、DF高木践が3試合ぶり2度目の先発に名を連ねた。システムは前節と同じ3-4-2-1である。
想定外があったとすれば、愛媛がシステムを変えてきたことだろう。4バックを基本とする相手が、3バックで臨んできたのである。相手の立ち位置の変化とそれに伴う攻め筋を把握する前に、清水は先制点を許してしまう。8分、右CB尾崎優成の持ち出しを止められず、DFラインの背後へ侵入してきたMF窪田稜に決められてしまった。
0対2で敗れた前々節のレノファ山口FC戦に続いて、清水は前半の早い時間帯に先制点を奪われてしまった。しかも、今シーズンの黒星すべてを喫しているアウェイで、追いかける展開となったのである。
前半のシュートは清水が6本で、愛媛が2本である。だからといって、清水が押し込んだわけではないのである。相手のビルドアップにどうやって規制をかけるのかが定まらず、いい守備からいい攻撃を繰り出せない。愛媛に翻弄されたまま前半を終えた。