■【トピックス3】降格枠「3」が下位チームの危機感を煽る
今シーズンからJ1、J2、J3が20チームで統一され、J2からJ3への自動降格枠が「2」から「3」へ増えた。
だからなのだろう。監督交代へ踏み切るチームが例年より多く、そのタイミングもまたいつも以上に早い。
まずは7節終了時点の3月末で、1勝1分5敗の最下位に沈んでいた徳島ヴォルティスが吉田達磨監督を解任した。増田功作ヘッドコーチが暫定的に監督に就任し、のちに正式に監督となった。
次に動いたのは水戸ホーリーホックだ。13節を終えて19位に沈み、濱崎芳己監督が解任された。森直樹ディベロップメントコーチが監督に就いた。
翌14節が終了すると、最下位のザスパ群馬が大槻毅監督との契約解除へ動いた。さらに翌15節の結果を受けて、19位の栃木SCが田中誠監督と柳下正明ヘッドコーチとの契約を解除した。田中監督は今シーズンから指揮を執っていたが、成績不振による解任の連鎖から逃れることができなかった。後任には経験豊富な小林伸二監督が指名された。
15節からJ3降格圏の18位から抜け出せない鹿児島ユナイテッドFCも、17節終了後に決断を下す。大島康明監督を解任し、過去に采配をふるった浅野哲也監督に再建を託すこととなった。
前半戦終了時点の順位は18位が鹿児島(勝点16)、19位が栃木(勝点14)、20位が群馬(勝点9)となっている。いち早く動いた徳島は、勝点22の15位で降格圏から脱出している。水戸は勝点18の17位だ。
J2は7月13日の24節から、およそ3週間のインターバルが空く。このタイミングをチーム建て直しの時期ととらえ、監督交代へ踏み切るチームがさらに出てくるかもしれない。