■【トピックス2】千葉は昨年のパターンを踏襲するのか
昨シーズン20位で残留した山口が5位、同18位のいわきFCが8位、J3から復帰した愛媛FCが10位と、前半戦は前評判が高くなかったチームの躍進が目についた。一方で、昨シーズン5位の山形が14位と出遅れ、同6位のジェフユナイテッド千葉は7位で折り返した。
小林慶行監督が就任2年目を迎えている千葉は、リーグ最多の39ゴールを叩き出している。8節の栃木SC戦でJ2クラブ最多の8得点を記録し(8対0)、16節の愛媛戦でも7対1で大勝するなど、攻撃力を爆発させた。一方で、7敗のうち5敗が1点差負けで、そのうち3試合は無得点と、得点力に波があった。
不安定な戦いぶりこそは、勝点を伸ばしきれなかった要因である。とはいえ、首位の清水とは勝点13差、2位の長崎とは勝点9差だ(長崎は消化試合数がひとつ少ないが)。首位と勝点22差の17位で折り返した昨シーズンに比べれば、J1自動昇格圏は近い。
その昨シーズンは、後半戦だけで勝点43を稼いだ。猛烈な追い上げでJ1昇格プレーオフ圏へ滑り込んだ再現はなるのか。4勝2分4敗の五分に終わったアウェイの勝率をあげることが、ひとつのポイントになりそうだ。