■良いシーンだけ見ると「さすが川崎」
後藤「相手がいくら予想しても、強い頃の川崎はやり切るだけの力を持っていたよね。それを取り戻せばいいというのが、鬼木監督の意見。それがけっこう難しいところだね。良かった頃と比べたら、明らかに技術が落ちているんだから」
大住「パスの精度やボールコントロールという、川崎のサッカーのベースが衰えているような気がするよね」
後藤「すごいメンバーがそろっていたあの頃と同じことをしろ、というのが、そもそも間違い。非常に高いレベルのサッカーをしていたわけだから」
大住「でも、去年できたプレーができていないんだよね、ビックリすることに。柏レイソル戦を見たら、なんでこんなに、と思うくらいパスミスが多かった。たとえば脇坂や橘田健人でさえ、パスがズレるんだよ。選手が抜けたというだけじゃなく、持っているものが少しさびてきたのかな、という気がする」
後藤「その柏戦で決めたゴールは、これはフロンターレじゃないとできないなというプレーの連続から決まったものだった。中断前最後の名古屋グランパス戦も、今年の中では良いほうだった。良いシーンだけ見ると、さすが川崎というプレーなんだけど、それが1試合の中でほんの数回出るだけで、90分間を通して出し続けられない。名古屋戦もそうだった」
大住「その結果が17試合を終えて、勝点20で14位という現状なんだよね」