【最終予選に向け、左WBで新境地。中村敬斗が”森保ジャパン”にもたらす競争力(1)】アシストだけじゃない、3得点に絡む躍動……積極プレーで最終予選に「楽しみです」の画像
シリア戦でプレーするサッカー日本代表の中村敬斗 撮影:中地拓也

 ミャンマー戦で新システムの3-4-2-1の左ウイングバックとして躍動し、2得点を挙げた中村敬斗が、シリア戦でも同ポジションでスタメン出場で、上田綺世の先制ゴールをアシストするなど存在感を示した。

「試合前からもうあのクロスからの試合前から上田選手と話してて、クロス上げた。中で待ってて欲しいと言っていたんでそれが実って実現できて良かった」

 アシストのシーンをそう振り返る中村。ミャンマー戦は右ウィングバックが菅原由勢で、攻撃では高い位置を取ることが多かったが、シリア戦は堂安律との組み合わせで、相手がロングボールを2トップに当ててくることが多く、自陣に下がりながらの守備も増えた。それでも攻撃では遠慮なく高いポジションに上がり、積極的な仕掛けでチャンスに絡んだ。

 直接の数字に残るのは最初の1アシストだけだが、右の堂安による2点目もGK大迫敬介から展開されたボールを左外から、中央の久保建英に繋いだ中村のプレーが起点だった。そして3点目のオウンゴールは相手のロングボールを3バック左の町田浩樹がクリアすると、粘り強くボランチの遠藤航に繋いで、ゴールへの流れを導いた。

「2点目なんかうまく自陣のビルドアップで久保選手にパスを付けられて、そこから堂安選手が仕掛けてゴールっていう形で。3点目は、久保選手のパスがオウンゴールに。どんな形だったか覚えてないすけど…。

(町田選手がクリアしたセカンドを繋いだ?)あ、思い出しました。やっぱいろんな形で、いろんなバリエーションでゴールを取るというのはチームとして、すごく収穫だし、良かったと思います」

  1. 1
  2. 2