■後半にお役御免
その中村は前半だけで3-0とすると、4バックに変更した後半はお役御免となったが、二次予選のラスト2となった6月シリーズで最も評価を高めた選手であることは間違いないだろう。中村は「ミャンマー戦90分出た後でしたけど、自分的にミャンマー戦も手応えがあったので、今日の試合も出たいっていう気持ちがすごく強くて、スタメンに使ってもらえて、すごく僕自身嬉しいし感謝しています」と手応えを語る。
もちろん、二次予選でできたことが最終予選でもそのままできる訳ではないだろう。それに関しては中村も「このミャンマーとシリアを相手にできたという、あんまり過信じゃないですけど、そういう感じは持ちたくない」と前置きしながら、「最終予選、このシステムでやって自分がウイングバックをやった時に、相手がのレベルが上がった時にどうプレーできるかはまた、ちょっと楽しみです」と展望した。
そうした表情にも、確かな手応えが感じられるのは今回の代表活動だけでなく、フランスリーグでの経験や得てきた自信がベースにあるからだろう。
(取材・文/河治良幸)
(後編へ続く)