6月2日、J1川崎フロンターレが4戦ぶりとなる勝利を手にした。その試合後に見られた脇坂泰斗の行動にサポーターが心を打たれている。
J1リーグ戦を開幕白星で飾ったものの、その後、なかなか勝ち切れずに2ケタ順位で低迷していた川崎。さらに、5月11日の北海道コンサドーレ札幌戦で勝利したのを最後に、3戦未勝利。その間、サガン鳥栖にはアウェイで2-5という大敗を喫していた。
そんな中で迎えた上位・名古屋グランパスとの試合に、川崎は2-1で勝利した。豪雨に見舞われた試合ながらも、前半に2得点をゲット。名古屋の反撃を1点に抑えて、白星を手にした。
試合終了のホイッスルが鳴った直後、ピッチにうずくまったのが脇坂泰斗だった。今季から主将としてチームをけん引する14番は、雨を含んだ芝に顔を隠すようにしてなかなか立てない。そこに副主将の瀬古樹も寄り添い、さらに、昨年の主将・橘田健人も近寄るが、脇坂はうずくまったまま。
そして、挨拶をするためにやっと立ち上がると、腕を目に当てて目を真っ赤にしていた。勝利が遠い中で責任を感じていたのか、一つ、その重圧から解放された気持ちが涙に変わったようだ。