後藤健生の「蹴球放浪記」第2131回【日本と韓国を結ぶ漢字とサッカーと板橋と烏山】の巻(2)日韓で同じ「地名」と将軍の「通り」、五輪スタジアムがある「街」の由来の画像
香港対韓国戦の入場券。漢字なので分かりやすい。「世界盃」とはW杯のこと。提供/後藤健生

 近年、アジアのサッカーは急速にレベルを上げている。そうした環境での切磋琢磨で、各国は成長していく。ライバル関係にある日本と韓国も、互いに高め合う仲間だ。蹴球放浪家・後藤健生が、両国をつなぐサッカーと文化についてつづる。

■韓国に「いくらでもある」日本と同じ地名

 考えてみると、韓国には漢字にすると日本と同じという地名はいくらでもあります。

 韓国中部に、人工150万人の大田(テジョン)広域市と言う大都市がありますが、東京にも大田区という特別区がありますよね(大森区と蒲田区が合併して「大田」となったという安易なネーミング!)。

 ソウルのすぐ南には、アメリカ空軍基地があるので有名な烏山(オサン)市がありますが、「烏山(からすやま)」も東京の世田谷区西部にある地名です(京王線には「千歳烏山」という特急も停車する駅があります)。

 その他にも、探せば日本と共通の地名はいくらでもあるでしょう。

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