■毎晩のように天文学者と酒を飲んで「高山病」に

 ボリビアの事実上の首都であるラ・パスは盆地状の地形になっており、最も標高が低い場所が中心街になっていますが(スタジアムもそこにあります)、それでも海抜3600メートル。周囲は4000メートルの高原です。そのラ・パスの北にある5400メートルあるチャカルタヤ山に電波望遠鏡や宇宙線観測所があるので、東京大学の天文学者がいたのです。

 こうした高山にある天文台はハワイのマウナケア山やチリのアタカマ高原など世界各地に存在しますが、チャカルタヤ山はラ・パスという大都会のすぐそばにあるのですから、天文学者にしてみればとても便利な所なのでしょう。

 ラ・パス滞在中は、毎晩のように天文学者たちと酒を飲んで、話を聞かせてもらいました(酒ばかり飲んでいたおかげで、滞在中はずっと高山病に悩まされました)。

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