■日本が決勝に進出したのは「2回だけ」
もちろん、現在のように海外組が多くなると、ホーム&アウェー方式では試合のたびに海外クラブとの交渉を行わなければならず、煩雑さは増すだろうが、その分、多くの海外組をテストすることはできるかもしれない。
U-23アジアカップは2014年に新設され、その後2年に1度開かれており、オリンピック・イヤーの大会が予選を兼ねることになっている(2020年大会までの大会名は「U-23アジア選手権」)。
日本がこれまで決勝に進出したことは、優勝した2016年大会のたった1度しかなかった。というのは、日本はオリンピック予選を兼ねない年のU-23アジアカップには、次期オリンピック代表であるU-21代表、つまり他国より年齢の低い代表を派遣しているからだ。
また、2020年大会はオリンピック予選を兼ねた大会だったが、日本は開催国としてすでに出場権を与えられていたので、よりモチベーションの高い中東勢相手に1分2敗のグループ最下位に終わっている。
つまり、日本が「オリンピック予選」としてのモチベーションを持ってU-23アジアカップを戦ったのは2016年大会に続いで今回が2度目のことであり、日本は今回もオリンピック出場権を勝ち取ったうえに、決勝進出を果たすことに成功した。