■ゼロコロナ政策で「準備期間がなくなった」
ところで、U-23アジアカップはこれまですべての大会が1月に開催されていた。つまり、オリンピック出場権を獲得してから、本大会までの間には6か月ほどの準備期間があったのだ。
ところが、今年のU-23アジアカップは4月から5月にかけて開催され、日本が出場権を獲得したのは4月29日のことだった。つまり、U-23日本代表にとって本大会までの準備期間は3か月もないのだ。
カタール大会も当初は例年通り、2024年1月に予定されていた。
ところが、2023年6月に中国で予定されていたアジアカップの開催を、中国側がいわゆる「ゼロコロナ政策」のために返上し、その代替開催地としてカタールが選ばれたのだ。だが、カタールでは6月開催は不可能。そこで、アジアカップが2024年1月から2月にかけて行われることになり、同じカタールで開催されるU-23アジアカップは4月に延期されたのだった。
本来なら、U-23アジアカップは開催国を変更してでも、1月か2月に開催してほしかったが。
こうして、予選突破を決めた大岩監督にとって、本大会までの準備期間はほとんどなくなってしまったのだ。