後藤健生の「蹴球放浪記」第210回 横浜FMが初のACL決勝を戦う「アル・アイン」の歩き方(1)「退場」はプラスに、いざ「泉」の街への巻の画像
2019年アジアカップ。日本対ウズベキスタン戦の入場券。提供/後藤健生

 横浜F・マリノスが、AFCチャンピオンズリーグACL)決勝初進出を決めた。5月にホーム&アウェイ方式でファイナル2試合を戦う。アジアの王座を争う相手は、UAEのアル・アイン。蹴球放浪家・後藤健生はもちろん、優勝チームが決まる第2戦アウェイの地をスカウティング(事前分析)済みだ。

■プラスに働いた「退場劇」

 蔚山現代FCとの激闘を制して、横浜F・マリノスがAFCチャンピオンズリーグ(ACL)決勝進出を決めました。

 蔚山(ウルサン)での第1戦は0対1で落としており、決勝進出のためには2点差以上で勝たなければいけないという状況もあって、立ち上がりからとてもアグレッシブで、前半30分までに植中朝日の2ゴールとアンデルソン・ロペスのゴールで3対0とします。

 しかし、3点差になってちょっと緩みが出たところで、蔚山がダリヤン・ボヤニッチを投入。これですっかり流れが変わってしまいました。

 CKから1点を返され、そして厳原上(オム・ウォンサン)がシュート体勢に入ったところでDFの上島拓巳がスライディングを仕掛けましたが、ボールが手に当たってPKとなったうえ、決定的得点機会の阻止とされて一発退場。1人少なくなった横浜FMでしたが、延長戦を含めて90分近くを守り切り、PK戦を制して決勝にたどり着きました。

 もし、あのまま11人で戦っていたら、さらに失点してしまったような気もするので、退場で守備意識が高まったことは、横浜FMのためにかえって良かったのかもしれません。

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