■安藤駿介と登里享平の期待
高井を近くで見ている選手にとっても、期待は大きい。
2012年にロンドン五輪のメンバーに選ばれた川崎フロンターレGK安藤駿介は、中国戦当日の4月17日に期待の言葉を次のように発している。
「高井はもっと上を見ているでしょ。A代表を見据えているだろうし、それだって通過点ってしか思っていないかもしれない」
背番号2の先輩である登里享平も、同じ思いだ。4月13日のセレッソ大阪と川崎フロンターレが対戦後、高井についての質問をすると「将来がすごく楽しみな選手で、日本代表としても活躍する姿を見たいですし、フロンターレでいろいろと経験して代表などでどんどん飛び出していってほしい」と賛辞とエールを惜しまない。
今回のアジアの舞台で得た経験と成長によってどれほど大きくなって等々力に帰ってくるのか。開催国との大一番で、その一端を証明してみせる。
(取材・文/中地拓也)