今季の清水エスパルスを見ていて、1つ気づくのは、秋葉忠宏監督が頻繁に攻撃陣の構成を変えていることだ。
開幕当初はやはり乾貴士、カルリーリョス・ジュニオ、北川の昨季からの主力に頼っている印象が強かった。しかし、第3節でVファーレン長崎に苦杯を喫した後、新戦力のルーカス・ブラガを先発起用。そこまで先発起用していた松崎快をサブに回し、千葉寛汰や西原ら若手もジョーカーで起用しながら、攻めに厚みをもたらそうと試みたのだ。
そして第7節のモンテディオ山形戦で乾と北川が揃って欠場すると、高卒ルーキーの郡司璃来をFWのスタメンに抜擢。そこまで出番が少なかった白崎凌兵も2列目に起用するというチャレンジに打って出る。このメンバー構成では結果が出なかったが、続く徳島ヴォルティス戦では千葉と西原を先発起用。ボランチの中村も一列前に上げて使うといった模索を続けたのである。