【登里享平との初対戦が逆に古巣・J1川崎に与えたものとは。復活を期す中で(2)】登里が「その力がフロンターレです」と訴えたこと……C大阪に還元する川崎のメンタリティの画像
川崎フロンターレと初対峙したセレッソ大阪の登里享平 撮影:中地拓也

「川崎でのことを還元してほしい」

 川崎フロンターレに勝利し、他チームの結果も受けてJ1リーグの首位に立ったセレッソ大阪。その主軸として活躍している登里享平が、小菊昭雄監督から言われていることがある。7度のタイトルを勝ち取ったその空気感をもたらしてほしいというのだ。

 だからこそ、登里は現所属チームに対して植え付けようとしているものがある。簡単に言えば、勝者のメンタリティというものを、だ。

「勝ち慣れる空気感だったり、勝っているときの時間帯の過ごし方だったり、勝ち続ける成功体験というのを自信に変えていく、確信に変えていくことが全てだと思いますし、相手にも勝ち続けたいという空気感を感じさせるものはあるので、そういうそういったものを確信に変えていきたい」

 自分たちで自信を持つこと、そして、その自信がゆえに相手にまず圧倒感を与える。実はこれは、川崎の選手が、そして鬼木達監督がかつて繰り返し口にしていたことでもある。勝つために勝ち、勝ったからこそ、次も勝つ。何度も聞いたその言葉を、ヨドコウ桜スタジアムで聞くこととなった。

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