■当たりはずれが大きい「外国籍選手」の補強

 浦和は、Jリーグの中では豊富な資金力を持つクラブだ。

 その資金力を使って、毎年、積極的な補強を行っており、監督も、この4年間は毎年のように代わっている。

 2021年と22年はスペイン人のリカルド・ロドリゲス。2023年はポーランド人のマチェイ・スコルジャ。そして、今シーズンからはノルウェーのペア・マティアス・ヘグモだ(スコルジャ監督退任はクラブ側の判断ではなかったが)。「ヨーロッパ路線」が続いている。

 そして、リカルド・ロドリゲス時代には数多くの選手が加入し、それまでクラブに貢献してきたベテラン選手が次々と放出された。今もチームの中盤を支える岩尾憲伊藤敦樹小泉佳穂はこの頃に加入した選手たちだ。

 そして、2021年にはともにデンマーク人のキャスパー・ユンカー(現、名古屋グランパス)とショルツが加入したのをはじめ、オランダのブライアン・リンセン、そして2023年にはノルウェーのホイブラーテンと北欧出身の選手たちも次々と補強してきた。

 だが、本当にチームのために貢献できた外国籍選手は加入当初のユンカーや今も浦和の守備を背負って立っているショルツとホイブラーテンのセンターバック・コンビくらいのもの。

 外国籍選手の補強というのは、やはり当たりはずれが大きいと言わざるを得ない。

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