■笛を吹くタイミングが違う「Jリーグ」と「W杯」
しかし、「アディショナルタイム表示」がなされるようになった現在でも、プレーが続いていた場合、どのタイミングで笛を吹くかは、主審の裁量に任せられている。
日本では、一般的にプレーが続き、得点の可能性が残っている場合は、「〇分」が過ぎても主審は笛を吹かず、プレーが一段落する(ラインを割る、あるいはDFがクリアする)のを待つ傾向が強い。攻撃側がCKを取った場合、追加時間が経過しても、そのCKを蹴らせるのが普通だ。
だが、ワールドカップなどの国際試合では「〇分」が経過すると、攻撃側がゴール前のパスを回していても、ホイッスルが吹かれて試合が終了することが多い。
ちなみに、日本の審判はボールがゴールラインを割ってゴールキックになった場合も、そこで笛を吹かず、わざわざGKがキックするのを待ってから笛を吹くことが多いが、これもどういう意図でそうしているのか不思議でならない(「GK数」を公式記録に残すためなのだろうか?)。