今月に入り現役引退を発表したばかりの元Jリーガーが、元サッカー日本代表FWで「アジアの大砲」と呼ばれた父との写真をSNSで公開した。かつての屈強のストライカーが見せた現在の姿に、驚きの声が広がっている。
高木利弥氏は今月18日、自身のSNSでプロ選手を引退すると発表した。2015年に当時J1のモンテディオ山形でプロキャリアをスタートさせ、ジェフユナイテッド千葉、柏レイソル、松本山雅FC、愛媛FCでプレーした。
2023年には、カンボジアへと挑戦の場を移していたが、昨年11月に突然クラブから契約解除を告げられ、失意と驚きの帰国となった。12月には日本プロサッカー選手会が開催した合同トライアウトにも参加したが、契約には至らず。スパイクを脱ぐことを決断した。
日本での最後のシーズンはJ3で戦ったが、J2でプレーした後、2度もJ1クラブへの移籍を勝ち取っている。その歩みは、十分に評価されるべきものだ。
近年では親子2代にわたるJリーガーが増えているが、高木氏もその例に当てはまる。父はサンフレッチェ広島やヴェルディ川崎(当時)などでプレーし、日本代表としても国際Aマッチ44試合で27得点を決めた高木琢也氏だ。引退後は横浜FCとV・ファーレン長崎をJ1昇格へと導き、指導者としても力を発揮した。
高木親子は監督と選手として、プロのピッチ上で対戦したことがある。だが、利弥氏は自身のSNSでたびたび父に関する投稿をするなど、敬意と愛情を示してきた。
その仲睦まじい親子が、家族の絆の強さを示した。キーパーソンは、利弥氏の長男だ。
利弥氏は長崎の中華街で撮影した写真をSNSに投稿。息子を抱いているのだが、その姿を琢也氏がいとおしそうにスマホで写真撮影している。