2月17日、川崎フロンターレとヴィッセル神戸が戦った「FUJIFILM SUPER CUP」で躍動を見せた山田新。今季プロ2年目にして副キャプテンに選ばれた若きストライカーは、5万2千人が見守った大舞台でのプレーで鬼木達監督からは“自分らしさ”を求められたという。
試合前、指揮官は「やることは変えなくていい。自分のためにやることが結果的にチームのためになる」と声を掛けられたという。そのため、「タイトルがかかっていたので気持ちはいつもよりあったかもしれないですけど、いつもと変わらずやれたかなと思います」と胸中を明かす。
山田が副主将という大役を任された要因の一つが、力強い軸を持つメンタルにもある。昨年まで登里享平が務めていた『DAZN やべっちスタジアム』のキャンプ恒例企画『デジっちが行く!』では、安藤駿介とともにカメラを任された。すでに放送された映像では、前任者に劣らない“パフォーマンス”を見せたが、その企画の多くは山田が考えたものだった。
神戸戦後にも、山田が報道陣の前でトロフィーを持っておどける姿を見せるなど、ピッチ内外で存在感は充分。この試合後の第一声においても、「苦しい展開でしたけど、ターンオーバーで山東戦に出てないメンバー全員でハードワークして勝てた」と周囲をまずは労い、「新加入が多い分、ふだんよりもコミュニケーションを多く取れた。それでしっかりと戦えた」と振り返る。自分よりもチームや周囲について口を開いたのが、とても印象的だった。