2023年は6シーズンぶりに2ケタ順位に沈み、優勝争いから大きく遠ざかったFC東京。2022年から指揮を執っていたアルベル・プッチ・オルトネダ監督が6月に解任され、清水エスパルスやモンテディオ山形を率いていたピーター・クラモフスキー監督が就任。立て直しを図ったが、安定した戦いを見せられず、終盤5試合は1勝1分3敗と失速。最終的に11位という不本意な結果に終わっている。
クラブとしては今季こそ上位躍進を期しており、今オフに有力選手を求めていた。そして、鹿島アントラーズで背番号10をつけていた荒木遼太郎、コンサドーレ札幌で最前線の軸を担っていた小柏剛、アルビレックス新潟躍進の原動力となったボランチ・高宇洋ら国内の有望な若手の補強に成功している。加えて、ドイツで3年半チャレンジした東京五輪世代の遠藤渓太も獲得。フレッシュな陣容が揃った。
クラモフスキーも彼らには大きな期待を寄せており、沖縄キャンプ中や本拠地に戻ってからの練習試合でも積極起用を試みた様子。現状では、昨季15ゴールのエースFWディエゴ・オリヴェイラの最前線は不動だが、仲川輝人、荒木、遠藤の2列目(右から)が新たな攻撃の活力をもたらしそうだ。