ジャーナリストの元川悦子氏が、森保一監督に聞きたい3つの質問を投げかける――。
2、「野澤(大志ブランドン=FC東京)以外の全員を使った」と森保監督が言うが…。イラン戦の選手起用をどう考える?
イラン戦の完敗は選手起用によるところが大だという見方も根強い。最後にPKを献上した板倉滉(ボルシアMG)はその犠牲者ではないか。この日の板倉は明らかに状態が悪く、普段だったら背後を取られたりしない場面でも相手の侵入を許し、競り合いでも勝ち切れないところが散見された。
「ピッチに立ったら正直、コンディションは関係ない。ホントに今日の敗因は自分にある」と本人はキッパリ言い切ったが、10月末から2カ月以上も実戦から遠ざかった試合勘の不足に大会中の風邪、そしてバーレーン戦の左足打撲が重なり、彼は満足にプレーできる状態ではなかっただろう。
それでも、森保監督は板倉にこだわり、最後までプレーさせた。控えに町田浩樹(サンジロワーズ)と渡辺剛(ヘント)というヘディングの強いDFがいたにも関わらずだ。
それは疲労困憊だった遠藤航(リバプール)にしてもそう。彼は5試合目が一番キレがなく、動きの重さを感じさせたが、旗手怜央(セルティック)を失ったこともあり、遠藤を外すことはできなかった。