日本代表がアジアカップ2023(カタール)の準々決勝・イラン戦で1-2の衝撃的逆転負けを喫してから数日が経過したが、いまだに不完全燃焼感が拭えない人々は少なくないだろう。エデュケーション・シティ・スタジアムで実際に試合を見ていた筆者(=元川悦子)も考えれば考えるほど疑問が湧いてきて仕方がないほどだ。
そこで、森保一監督にぶつけたい質問を改めて整理してみた。
1、冨安健洋(アーセナル)が指摘した「熱量の不足」をどう受け止めたのか?
イラン戦後の取材で最も印象的だったのが、冨安の「熱量が感じられなかった」というインパクトの強い発言だ。
「本当に勝ちに執着するべき時にできない。本当よくない日本のまま、変わることができずに終わってしまった。それは今回だけじゃない。僕自身も含めてもっともっとやんないといけないな」と彼は最後まで闘争心を奮い立たせるプレーや行動がチーム全体に足りなかったことをズバリ指摘したのだ。
タイムアップの笛が鳴った瞬間、イランはエースFWサルダル・アズムン(ローマ)が男泣きし、PKを決めたアリレザ・ジャハンバフシュ(フェイエノールト)がピッチに倒れ込んで勝利の雄叫びを上げていた。その傍らで日本は呆然としているだけだった。