■7枚替えの可能性も
しかしながら、2022年カタールW杯では、初戦・ドイツ戦から2戦目のコスタリカ戦で大胆なターンオーバーに踏み切っている。もちろん3戦目に強豪・スペインとの決戦が待ち構えていたから、主力数人を休ませたかったのも理解できるが、「W杯のようなビッグトーナメントで上位進出を果たそうと思うなら、特定のメンバーだけでは難しい」という指揮官の信念があってこそだろう。
森保監督は今大会も「2026年北中米W杯のシミュレーション」という考えで挑んでいるはずだから、イラク戦では思い切ったスタメン変更を行う可能性が高い。鈴木彩艶(シントトロイデン)、板倉滉(ボルシアMG)、守田英正(スポルティング・リスボン)、中村敬斗(スタッド・ランス)を残して7枚替えもありえそうだ。
ケガが癒えた冨安健洋(アーセナル)、遠藤不在のボランチコンビも試しておきたいだろうし、ベトナム戦でダメ押し点を奪った上田綺世(フェイエノールト)も頭から使いたいだろう。そういった指揮官の大胆采配が吉と出るのか。とにかく次戦では早い時間帯の先制点と守備の安定を強く求めたい。
(編集・文/元川悦子)
(後編へ続く)