■シーズンを通した稼働に必要な「休む勇気」
今オフにジュビロ磐田から湘南ベルマーレへ新天地を求めた鈴木雄斗が、1月13日の新体制発表会で移籍を決断した思いやチームの印象などを語った。(#1、2のうち2)
鈴木は、個人的な目標を聞かれると「まずはケガをしないこと」をあげた。
「ここ4年ぐらいは大きなケガがなく、年間を通して試合に出ることができていて、それはいろいろな経験が生きていると思うんです。ケガをすると練習ができないし、試合にも出られない。個人だけでなくチームとしても痛いことになっちゃうので、無理をしたいところでもしないように。一番大事なのは試合でチームに貢献することなので、シーズンを通して試合に絡んでいけるようにしたいです」
そう言って鈴木は、「休むってめちゃめちゃ勇気がいると思っていて」と、それまでより少し大きな声で言った。
「身体だけじゃなくて気持ち的にも、ちょっと疲れているなというときは、無理をしないで休む。うまくなりたい、強くなりたいという思いは選手なら誰もが持っているものですが、そちらへ気持ちが寄り過ぎちゃうと、ケガとかにつながってしまうので。そのへんのバランスが大事かなと思っています」
2012年にJ2の水戸ホーリーホックでプロキャリアをスタートさせ、これまで12シーズンにわたってプレーしてきた。湘南は7チーム目となる。
「これだけ長くやっていると、自分の身体を分かってきたというのもあるので、しょうがないケガはありますけど、注意しながらやっていきたいです。どれだけ注意していても、ケガをすることがある世界ですが(笑)。ケガをしたときに“しょうがないな”って思えるぐらい、ケアにしてもトレーニングにしても、やれることはやっていきます」