■繰り返してはいけない不用意な失点

 最終予選でインドネシアには5対1で勝利したが、前半2点を先行した後、インドネシアに1点を返され、その後はかなりバタバタした試合になった(筆者は11月のU-17ワールドカップ取材でインドネシア滞在中にイラク対インドネシア戦の実況中継を見たが、残念ながら衛星回線の不良で終盤のイラクの3ゴールは見ることができなかった)。

 また、ベトナム戦ではモハナド・アリのヘディングによる決勝ゴールが決まったのは後半のアディショナルタイム、90+7分のことだった。

 ワールドカップ予選でのイラク代表を見ると、フィジカル的に強い選手がいて攻撃力は高いが、守備の組織は機能していない印象がある。

 日本としては、まず、不用意な失点をしないように戦って、速いパスを使って崩していけば間違いなく再び複数得点を決めて勝てるはず。

 重ねて言おう。ベトナム戦のような不用意な失点は絶対に繰り返してはいけない。そして、複数得点をして完勝すること。イラクとはアジア最終予選で対戦する可能性もあるので、絶対に隙を見せてはいけないはずだ。

  1. 1
  2. 2
  3. 3