森保監督も体験したドーハの悲劇!「ワールドカップ最終予選のライバル候補」とのアジアカップ第2戦【サッカー日本代表「まさかの初戦」で分かったワールドカップ優勝のために必要なもの】(3)の画像
日本代表を苦しめたベトナム代表を率いたトルシエ監督と健闘を称え合う森保監督 撮影/渡辺航滋( Sony α1使用)

 サッカー日本代表が、アジアカップで白星発進を果たした。ベトナム代表相手の4-2という勝利だったが、この一戦はアジアカップの活用法も示した。サッカージャーナリスト後藤健生が、アジアでの戦いぶりを紐解く。

■奇妙な符合

「幸い」と言っては変だが、これから日本と対戦するイラクやインドネシアのスタッフも日本の2失点を見たはずだ。当然、彼らも同じような形を使ってくるだろう。とくに、イラクにはフィジカルに優れた選手が何人もいる。

「幸い」と言ったのは、つまり、日本チームはイラク戦までにベトナム戦の反省を生かしたセットプレーでの守備の修正を行うはずだが、イラクもまさにそこを狙ってきてくれるので、中4日のトレーニングの間に日本チームが準備してきた守備の修正を実戦で試すことができるからだ。

 つまり、イラク戦の大きな見どころは、CKあるいはゴールに近いところでのFKという場面での日本の守備が完全に機能するか否かということになる。

 セットプレーからの失点を防ぐために、ファウルをせずに、FKを与えないように守るという方法もあるが、中盤での激しいプレッシャーというのは日本のストロングポイントの一つだ。

 アジアの相手だとちょっとしたコンタクトで相手が倒れることがあり、またアジアのレフェリーは選手が倒れると簡単に笛を吹く傾向があるので、FKが増えてしまうのは仕方がない。むしろ、「セットプレーでの守備の練習になる」とポジティブに考えるべきだろう。

 本来であれば、日本チームはアジアカップを通じて無失点での優勝を狙ってほしかった。だから、格下相手のグループリーグでは、ベトナム戦の二の舞のような失点は絶対にしないでほしいものだ。

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