■ビッグクラブの問題点
――浦和レッズは4位になりましたが、マチェイ・スコルジャ監督が退任しました。
後藤「頻繁に監督が代わるクラブだよね」
大住「今のチームは、前任のリカルド・ロドリゲス監督が徳島ヴォルティスを率いて戦っていたJ2で目をつけて連れてきた選手を中心にしていたよね。スコルジャ監督は優秀だったと思うけど、シーズン後半はホセ・カンテで持ち直したけれど、コンスタントに点を取れる選手がいなくて、1年通じて勝ち切るサッカーをすることはできなかったね」
後藤「監督選びも選手選びも、もうちょっと継続的にしっかりやらないといけないよね。場当たり的じゃダメ」
大住「シーズン途中までは、鹿島アントラーズもすごく良いと思っていたんだけどね」
後藤「良い時の鹿島は、本当に逆転優勝もあるかなと思わせたよ」
大住「若くて良い選手がそろっているしね」
後藤「退任した岩政大樹監督に、もう少し任せても良かったような気がするんだけどな。鹿島はこれまでにも、石井正忠さんにしても大岩剛さんにしても、もう少し我慢して監督を任せてもいいんじゃないかなということがあった。で、なんでいきなりランコ・ポポヴィッチなのか?」
大住「よくプロ野球の読売ジャイアンツなどで“常勝を義務付けられている”とかいうけど、そんなことで自分たちを縛っていたら、本当のチームづくりなんてできないよね」
後藤「そうそう。常勝にしたいんだったら、もうちょっと腰を据えてちゃんとチームをつくらないと、って話だよ」
大住「岩政監督の退任には、本当に驚いた。浮き沈みは確かにあったけど、確実に良くなっていたからね」
後藤「僕は驚かなかったけどね。同じくOBだった大岩剛監督だって、相馬直樹監督だって、続けさせても良かったのに、代えてしまったクラブだからね」