■空洞化が原因?
また、8月に静岡県で開かれたSBSカップではU-18日本代表が同韓国代表に敗れて話題になった。
日本相手に連敗が続く中で、韓国はこの大会に最強メンバーを組んで、韓日戦での勝利に集中していた(韓日戦に勝利した韓国代表は、その後U-20関東大学選抜と静岡ユースに連敗を喫した)。
このように代表レベルでは日本が圧倒的優位に立っている現在、なぜ、クラブ同士の対戦では日本のクラブは韓国に勝てないのだろうか? 「謎」としか言えない。
「代表戦での日本優位」がフル代表だけの現象だったら、今では日本代表の大半の選手はヨーロッパのクラブに所属しているので、「代表選手がほとんど流出してしまったいわゆる“Jリーグの空洞化”が原因ではないか」と考えることができる。
だが、代表での日本優位はあらゆる年代の対戦で共通しているのだ(たとえば、U-17アジアカップ決勝でも日本は韓国に3対0で勝利している)。従って、必ずしも選手の海外流出が原因とは言い切れない。