【20年間の現役生活に終止符を打ったFW李忠成が振り返る、浦和レッズ時代(2)】浦和時代に一世を風靡した「KLMトリオ」結成の裏側…必要だった目に見える結果の画像
浦和レッズ時代の李忠成 写真:アフロ

 浦和時代の李忠成がともに切磋琢磨したFW陣と言えば、やはり興梠慎三(浦和)、武藤雄樹(柏)の2人を思い出す。

 興梠が1トップに入り、2シャドウに李と武藤が並ぶというミハイロビッチ監督でなければ考えられない配置が機能し、3人は2016年J1で揃って2ケタゴールを達成。レッズの3枚看板として君臨した。
「KLMトリオ」として名を馳せた彼らの爆発力と決定力は今も多くの人々の脳裏に焼き付いて離れないはずだ。

 李忠成自身にとっても最高のライバルであり、最高の仲間だったに違いない。

「当時、レアル・マドリードの(ガレス・)ベイル、クリロナ(クリスティアーノ・ロナウド=アル・ナスル)、(カリム・)ベンゼマ(アル・イテハド)の3人が『BBC』と言われていて、『俺たちもなんか作ろうぜ』という話になったんです。

 そこで、慎三のK、武藤のMと自分のLを合わせて『KLM』という形でSNSなどを通して発信したら、かなりの反響がありましたね」と李忠成はコンビの由来を改めて説明してくれた。

 一般に「KLM」と言えば、「KLMオランダ航空」をイメージする人が多いはず。それは李忠成たちも分かっていたが、そのまま発信し続けた。

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