■堂々の戦いぶり

 ACLという難しい舞台で、J2のクラブがここまでやると予想した人がどれだけいただろうか。しかし甲府はオーストラリア、タイ、中国の強豪クラブを圧倒しながら勝利を積み重ね、いまやグループの首位に立っているのである。残るは11月29日、ホームのメルボルン・シティ戦、そして12月12日、アウェーのブリーラム・ユナイテッド戦である。J2の戦いが終わり、コンディションを整えた甲府がどんな試合を見せるだろうか。

 ACLは、日本のサッカー、あるいはJリーグというものを背負っての戦いである。ACLでの成績、プレーぶりが、日本のサッカーやJリーグの評価に直結する。甲府が天皇杯で優勝してACLの出場権を獲得したとき、正直なところ、グループステージを突破できるとは考えにくかった。しかし甲府はこのテーマに真っ向から取り組み、今年出場している他の3クラブ(横浜F・マリノス=G組で現在首位、川崎フロンターレ=I組で4連勝し首位、浦和レッズ=J組で現在2位)のどこにも負けないほど日本のサッカーのレベルの高さを見せつけているのだ。

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