【所属チームで苦しむ鎌田大地の、代表活動の光と影(2)】試合後に「“いい自分”に戻していかないとダメ」「自チームでポジションを取り直さないとダメ」と募らせた危機感の画像
ミャンマー戦で得点を決めた瞬間のサッカー日本代表の鎌田大地 撮影:中地拓也

 2026年W杯アジア2次予選初戦・ミャンマー戦(吹田)翌17日夜、鎌田大地ラツィオ)の日本代表離脱が発表された。

 このままイタリアに戻ることになるが、腰の状態が悪ければ、チームに戻ってからもしばらくプレーができなくなる。11月のインターナショナルマッチデー(IMD)の後、ラツィオはセリエAとUEFAチャンピオンズリーグ(欧州CL)の連戦が待っている。12月末までに9試合が組まれているため、鎌田の出番も自ずから増えると見られていただけに、本人も不安を覚えているのではないか。

 実際、11月7日の欧州CL・フェイエノールト戦で先発起用され、多少なりともチャンスが与えられつつあるように映った。12日のローマダービーはルイス・アルベルトとマテオ・グエンドゥージがインサイドハーフ(IH)を組み、鎌田は本職ではない左ウイングで終盤投入されるという異例の扱いを受けたが、つねにコンディションさえ万全にしていれば、アクシデント発生時に必ず出番が訪れる。今後、そういう展開に持っていける可能性があったがゆえに、ミャンマー戦のケガが懸念されるところだ。

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