【大迫勇也が優勝王手の神戸にもたらしているもの(2)】“チーム第一”へと変貌し、「僕ら経験ある選手が先頭に立ってやるだけ」…鹿島戦後には後輩に譲ったメディア対応の画像
ヴィッセル神戸の大迫勇也 撮影:中地拓也

 今季ラスト3戦での浦和との上位対決をモノにし、勝ち点を65に伸ばした神戸。横浜と2ポイント差を維持した状態で、残り2戦に挑むことになる。

 その相手は名古屋グランパスガンバ大阪。両チームともに長谷川健太ダニエル・ポヤトス監督の続投を発表しているが、直後から失速。勢いがなくなっている。

 11月13~21日のインターナショナルマッチデー(IMD)期間に立て直しを図ってくるとは思われるが、逆に神戸もキャプテン・山口蛍が復帰できる見通し。浦和戦で腰を強打した武藤嘉紀も2週間あれば万全のコンディションに上げられるはず。30代の主力が多い彼らにとって11月のIMDは恵みの時間となるだろう。

 大迫もここ数年間はケガ続きだったが、代表から遠ざかった今季はクラブに集中できていることもあり、一度も負傷離脱することなくここまで来ている。シーズン当初は「大迫依存症」「背番号10が抜けたら終わり」と懸念されたが、結果的にリーグ32試合出場22ゴールという目覚ましい数字を残している。彼が最前線に居続けることで、神戸は鋭く勝ち切れる集団へと変貌を遂げたと言っていい。

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4